福山市で浸水対策の「雨水幹線」整備進む

西日本豪雨で被害があった福山市で、市内を流れる手城川の流域の浸水対策のため雨水を川に流す「雨水幹線」の整備が進められています。

福山市東部を流れる手城川の流域は海抜が低く、5年前の西日本豪雨では流域にあるあわせて61戸で床上や床下が浸水するなどの被害が発生しました。
こうした被害を減らそうと、福山市は流域で降った雨の水を川に流す「雨水幹線」などの整備を進めていて、今月20日には南蔵王町で建設中の雨水幹線の工事現場で地元の住民を対象に見学会が開かれました。
見学会では、はじめに担当者から今回の工事の内容についてスライドを使って説明があり、住民たちは資料を見ながら話を聞いていました。
このあと、住民たちは階段を降りて地下15メートルを通る幅3メートルのトンネルの中を100メートルほど歩いて見て回りました。
見学会に参加した蔵王学区町内会連合会の藤井俊昭会長は、「工事を見て安心しました。一刻も早く完成して浸水を防いでほしいです」と話していました。