G7 首脳・配偶者におみやげ 岸田首相から高級万年筆など

岸田総理大臣と裕子夫人は、G7サミットで広島を訪れた各国の首脳や配偶者に呉市にあるメーカーの万年筆などをおみやげとして贈りました。

岸田総理大臣からG7各国首脳に贈られたのは、▼呉市にあるセーラー万年筆が作った高級万年筆と▼まき絵グラスのセットです。
この万年筆は表面が石の肌のように凹凸になる「石目塗」という漆塗りの技法が使われていて、傷が目立ちにくく丈夫なのが特徴です。
まき絵グラスのセットは、広島市の漆芸作家、七代金城一国斎さんが手がけたもので、グラスの脚の部分に赤や緑の色がつけられ、もみじの葉などのまき絵が施されています。
また、裕子夫人からG7各国首脳の配偶者に向けては▼広島漆芸のお椀のセットと▼カブキグラスがプレゼントされました。
広島漆芸のお椀のセットは、広島市の漆芸作家、高山尚也さんが手がけたもので、黒と赤の美しい風合いの作品です。
カブキグラスはメガネのように耳にかけて使うタイプの双眼鏡です。
ピントが合いやすく軽量なのが特徴で、スポーツ観戦や野鳥の観察などにも役立つということです。

【どんな万年筆?】
G7広島サミットで各国の首脳にお土産として贈られたのは、呉市に本店がある創業112年の「セーラー万年筆」が製作した高級万年筆「彩雅(いろみやび)」です。
この万年筆は、ボディに「石目塗」と呼ばれる表面が石の肌のように凹凸になる漆塗りの技法を用いて色漆を何度も塗り磨いて作られました。
ペン先にはメーカーの特徴でもある21金が使用されているため、感触がしなやかで、書き味も滑らかだということです。
会社によりますとペン先には首脳のファーストネームが刻印されているということです。
2008年に開かれた北海道洞爺湖サミットでも、このメーカーの万年筆が各国の首脳へのお土産として贈られています。