優秀な童話作品を選出「アンデルセンのメルヘン大賞」授賞式

公募した童話の中から優秀な作品を選ぶ「アンデルセンのメルヘン大賞」の授賞式が広島市で行われました。

パンの製造や販売を行うアンデルセングループが主催し、40回目となる「アンデルセンのメルヘン大賞」には一般部門とこども部門にあわせて967点の童話作品が寄せられ受賞作品として12点が選ばれました。
選考は童話作家の立原えりかさんなどが行い、受賞した作品には挿絵が描かれて絵本として10月に刊行されます。
一般部門で大賞に選ばれたペンネームしらたまさんの『しあわせの赤いセーター』は主人公のセーターがさまざまな人たちに引き継がれながら幸せな日々を過ごしていく作品です。
しらたまさんは「毛糸をリメイクしていろいろなものを作ってくれた祖母への感謝の気持ちをこめて書きました」と話していました。
また、こども部門で大賞に選ばれた西田都和さんの作品、『マヤばあさんの花言葉タルト』は花と花言葉を添えてタルトを作るリスのマヤばあさんと大切な人の幸せを願ってタルトを注文するお客さんたちの話です。
西田さんは「タルトに詰まった果物のようにみんなが仲良くしている様子をイメージしました。小さい子に読んでもらってあたたかい気持ちになってほしいです」と話していました。
受賞した作品の挿絵の原画は3日から広島市中区のひろぎんホールディングス本社ビルの1階で展示されるということです。