広島県教育委員会、校則見直し実態調査へ

意義を説明できないような学校の校則について絶えず見直すよう求めるなど、文部科学省が生徒指導の手引きを改訂したことを受けて、広島県教育委員会は、来年度、県内にある公立の小学校・中学校・高校などを対象に校則の見直し状況などの実態を調査することになりました。

文部科学省は、去年12月に小学校から高校までの生徒指導の手引き・「生徒指導提要」を12年ぶりに改訂しました。
校則の項目では学校のホームページなどで公開し、制定の背景や見直しの手続きも示すことが適切だとしたほか、意義を適切に説明できないような校則については、絶えず見直しを行うことが求められるとしています。
これを受けて、広島県教育委員会は来年度、県内にある公立の小学校・中学校・高校などを対象に校則の見直しやホームページの公開状況などの実態を調査することになりました。
また、すべての県立高校に対し、生徒指導提要の内容に沿った対応を求める通知をきょう出すとともに、市や町の教育委員会に対しては研修を通じて校則の見直しなどの必要性を伝えることにしています。
県教育委員会は「これまでも校則の公開や見直しを求めてきたが、時代や社会の変化に照らして改めて校則の意義を確認してもらいたい」としています。