広島少年院 立ち直りや社会復帰のための取り組みを公開

去年4月に少年法が改正されたことを受けて、各地の少年院では立ち直りや社会復帰のための教育プログラムが見直され、26日、具体的な取り組みの様子が広島少年院で公開されました。

少年法は去年4月に改正され、新たに成人となった18歳と19歳を「特定少年」と位置づけるなどしましたが、改正に合わせて少年院での立ち直りや社会復帰のための教育プログラムも見直されました。
26日は、東広島市の広島少年院で、このプログラムに沿って実際に行われている取り組みの様子が報道陣に公開されました。
参加したのは少年7人で、少年院で育てる野菜の販売促進をどのように行っていくのかについて話し合いました。
進行役も少年の1人が務め、販売の際のポップを手書きにするのか、パソコンを使うのかについて意見を交わしていました。
広島少年院によりますと、新しいプログラムでは、責任を自覚するとともに、少年たちに自己決定の重要性を理解させることに主眼が置かれていて、より主体的な姿勢を学ばせる狙いがあるということです。
広島少年院の大熊直人院長は「新しいプログラムは今後、少年たちが少年院を出たあとで仕事に主体的に参加する力を養えると考えている」と話していました。