AI使った自動航行システム実装船が広島港を航行

AI=人工知能を使った船の自動航行システムを実装した小型船が28日広島港で披露され実際に人を乗せて海上を航行しました。

このシステムを開発したのは大阪府堺市のスタートアップ企業「エイトノット」です。
28日は広島港でこのシステムを組み込んだ10人乗りの小型船が披露され実際に県内の造船会社の社員らが乗り込んで港の沖合の海上を航行しました。
船はセンサーで周囲の状況を把握して障害物をよけたりAIが波や風向きの情報をもとに、電力を動力源とするモーターを制御したりして自動で航行することができます。
およそ10分間の航行中、操縦室には企業の社員が座っているだけで船は自動で動いていました。
また企業の社員がこうした自動航行の仕組みを説明すると乗船した人たちは興味深そうに話を聞いていました。
エイトノット事業開発室の福田光室長は「人材不足など、離島航路の課題の解決につながるかもしれないと考えており、この技術を活用できればと思います」と話していました。
自動航行システムを実装した小型船は来年1月から予約制の水上タクシーとして広島港周辺で運航される予定です。