築城400年の福山城で「城泊」実証実験

築城400年を迎え大規模な改修工事が行われた福山城の活用方法を広げようと、福山市は、お城に宿泊する「城泊」の実施に向けた実証実験を行いました。

福山城は1622年に福山藩の初代藩主水野勝成が築いた城で、ことしの築城400年にあわせて大規模な改修工事が行われました。
福山市は国内外から観光客を呼び込もうと福山城に宿泊する「城泊」を計画していて、実施に向けて課題を洗い出すために、観光の専門家に宿泊してもらう実証実験を行いました。
17日から1泊2日で宿泊したのは、インバウンド観光のアドバイザーとして活動するオーストラリア出身のクリス・グレンさんとその友人の2人です。
17日夕方に福山城に到着したグレンさんたちは、殿様の衣装を身につけて天守前の広場に入場すると、かみしも姿で家臣にふんした人たちから「ようお越しいただきました」と出迎えを受けました。
その後、「くわい」や「神石牛」など地元の食材を使った夕食を楽しんだあと、天守最上階で夜景を眺め、夜にしか味わえない城の魅力を堪能していました。
2人は城内の月見やぐらで就寝したということです。
18日朝は国の重要文化財に指定され、ふだんは公開されていない伏見やぐらを見学し、市の職員の説明を聞きながら写真を撮るなどして楽しんでいました。
グレンさんは「殿様の気分を味わえて最高でした。外国人に向けた日本文化のマナーの説明などがあればもっとよいが、満足できるプランで100万円出しても泊まりたいです」と話していました。
福山市では今回の実証実験を踏まえて来年度以降の実施に向けて具体的な検討を進めていくことにしています。