ローカル線写真展 鉄道開業150年 福山市の県立歴史博物館

日本で鉄道が開業してから150年になるのにあわせて、かつて県内のローカル線を走っていた列車や駅などの写真を集めた展示会が、福山市で開かれています。

会場には、昭和30年代から40年代ごろを中心に撮影された福塩線や芸備線それに木次線などのローカル線の駅や列車の写真40枚が展示されています。
このうち昭和49年の福山駅の写真では、翌年の山陽新幹線の開通にあわせて高架化されたばかりの福塩線のホームと列車が、福山城の月見櫓と一緒に写っています。
また、昭和38年に撮影された広島市安佐北区にある井原市駅の芸備線のホームの写真では、お盆の時期に帰省してきた多くの乗客で駅が賑わっている様子が写し出されています。
昭和32年に撮影された庄原市の高駅から備後庄原駅の間の芸備線の写真には、貨物車両を連結した蒸気機関車が写っていて、当時は人の移動だけでなく物流にも芸備線が利用されていたことがわかります。
県立歴史博物館の石橋健太郎学芸課長は「地域の交通の大動脈として活躍していた鉄道の様子が写っているので今とは違う懐かしい風景を見てほしい」と話していました。
この写真展は、福山市西町の県立歴史博物館で来月20日まで開かれています。