原爆で犠牲になった韓国人の慰霊祭 

被爆77年となる6日の原爆の日を前に、原爆によって犠牲になった韓国の人たちの慰霊祭が広島市で開かれ、核兵器の廃絶を願って祈りが捧げられました。

慰霊祭は、民団=在日本大韓民国民団広島県地方本部が広島市の平和公園にある慰霊碑の前で開き、53回目となることしも新型コロナウイルスの感染拡大で例年より参加する人数を縮小し、およそ100人が参列しました。
式典では、7月30日に93歳で亡くなった在日韓国人2世でみずからの被爆体験を証言してきたイ・ジョングン(李鐘根)さんをはじめ、ことし1年に亡くなったあわせて16人の名前が記された2802人の死没者の名簿が慰霊碑に納められ、全員で黙とうをささげました。
広島では朝鮮半島から来た2万人あまりが原爆で犠牲になったとされていますが、77年がたったいまも詳しい人数は明らかになっていません。
民団広島県地方本部のキム・ギソン(金基成)団長が、「イ委員長をはじめ被爆者のご遺族の皆様に、心より慰労の言葉を申し上げる。平和と命の尊さを次世代に伝えることが我々の使命だ」と追悼のことばを述べました。
韓国総領事館のイム・シフン(林始興)総領事は、「戦争と核兵器の恐怖が再び襲ってきている。戦争も核兵器も差別もない世界で永遠の平和を享受することをお祈りする」と述べました。
慰霊祭のあと、イ・ジョングンさんの次女で広島市安佐南区に住む宮崎千代さん(52)は、「これから父の遺志を継いで『伝承者』として被爆の実相を語り継いでいきたいと思います」と話していました。