福山市でいぐさの刈り取り 特産の畳「備後表」の原料に 

備後地方特産の畳、「備後表」の原料となるいぐさの刈り取りが福山市で行われました。

福山市など備後地方のいぐさを使った畳は「備後表」と呼ばれ、光沢があるのが特徴で、全国各地の国宝や国の重要文化財の建造物などにも使われています。
住宅に畳が使われることが少なくなり需要が減ったことなどから、現在、県内のいぐさの生産者は4軒だけで、7日は、このうちの福山市本郷町のおよそ10アールの農地で、いぐさの刈り取り作業が行われました。
生産者の佐野達哉さんが機械を使って高さ1.7メートルほどに育ったいぐさを刈り取ったあと、福山大学建築学科の学生たちがトラックに積み込んでいきました。
いぐさは近くの工場に運ばれ、変色を防ぐために泥に浸しておよそ16時間乾燥させたあと、注文に応じて出荷するということです。
佐野さんによりますと、ことしは雨が少なかったため、いぐさの茎はやや固めですが、品質は例年並みだということです。
佐野さんは、「いぐさの生産農家は大幅に減っているが、備後表は国宝にも使われる貴重な特産品なので、今後も残すために精いっぱい努力していきたい」と話していました。