広電宮島口駅の新駅舎完成 海に近くフェリー乗り換え便利に

おととしから移転工事が進められてきた廿日市市の広電宮島口駅の新しい駅舎が完成し、2日、記念式典が行われました。

式典には湯崎知事などおよそ50人が参加し、広島電鉄の椋田昌夫社長が「コロナで沈みきった観光事業を立て直すきっかけとなる新駅です。みなさまに親しんでもらえる駅にしていきたい」とあいさつしました。
このあと参加者がテープカットをして新駅の完成を祝い、地元の幼稚園の子どもたちを乗せて最初の電車が出発しました。
新しい駅は、海側に70メートルほど移動し、宮島を結ぶフェリーの旅客ターミナルとほぼ直結して乗り換えが便利になり、駅舎の広さもこれまでのおよそ1.5倍のおよそ1900平方メートルになりました。
今後、周辺には駅前広場や立体駐車場などが整備される予定です。
式典の後、椋田社長は「新型コロナの中、おおむね計画通りに工事を進められた。きょうをスタートに利用客を増やしていきたい」と話していました。