ロンドンを相次いで襲った爆弾テロから3ヶ月。イギリスではテロ再発防止に向けた模索が始まっている。イギリス政府は、イスラム教徒を過激な行動に駆り立てないように過激派指導者へ厳しく対応すると同時に、穏健なイスラム教徒を取り込み、テロの温床となる過激な思想が社会に入り込まないよう取り組みを始めている。対するイスラム教徒側では、抗議しようと動き出す組織がある一方で、政府の組織化策への対応をめぐって、穏健派の中でも新たな対立の兆しがみえるなど、これまでなかった不満が募り始めている。ようやく見えてきた事件の全体像の最新情報、そして「市民によるテロ」という衝撃を乗り越えようと、イスラム社会への関与を強める政府の動きが広げている波紋について、現状とその課題を描く。
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