家電製品や携帯電話、カーナビゲーションなどソフトウェアの開発を、中国人エンジニアたちが担い始めている。
舞台は中国大連市、彼らの武器は豊富なIT知識と流暢な日本語。先ごろ、大連市が整備した「大連ソフトウェアパーク」には、60を超える海外のIT企業が進出しているが、その3分の2は日本企業。ほとんどが合弁の形での進出だが、中国側のパートナーとなるのが、中国最大のIT開発企業「東軟集団」である。この企業が送り込むエンジニアは多くが中国の工業系大学院を卒業し日本語も堪能な社員たち。彼らは日本の社員の半分より安い給料で同じ働きをするという。東軟集団は大連市の協力も受けて5年前、日本語を第一外国語とするIT専門大学を設立、日本向け人材の大量養成も始めた。 東軟集団の野望と、大連市の戦略に迫る。
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