中国残留孤児の訪日調査が始まって20年あまり、これまでに帰国した孤児は2400人を数える。
高齢化が進み平均年齢は60歳を超え、全体の約7割が生活保護で暮らす苦しい生活を送っている。懸命に働き続けたが報われず僅かな年金しか得られない人や、祖国への思いを胸に帰国したが日本社会にとけ込めず引きこもる人たち。9月24日には全国の中国残留孤児が国を相手に損害賠償を求め提訴した。原告の数はこれまでと合わせて1200人と孤児全体の半数に上っている。その一方でかつて全国最多の人々が中国へ渡った長野県では、自治体や市民団体が孤児の生活を支える独自の取り組みを始めた。
高齢化する孤児たちの姿をみつめ、その支援策を探る。
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