飲酒運転による事故で死亡の高校生の遺族が高校で講演 北九州

飲酒運転による交通事故で13年前に高校生の息子を亡くした女性が、北九州市の高校で講演し生徒たちに飲酒運転の撲滅や命の大切さを訴えました。
北九州市の県立戸畑工業高校で開かれた8日の講演会は戸畑警察署が企画し全校生徒およそ470人が参加しました。
この中で13年前に粕屋町で起きた飲酒運転による事故で当時高校1年生だった息子とその友人を亡くした山本美也子さん(55)が講演しました。
山本さんは「息子ともっと話をしておけばよかった。今生きている瞬間が奇跡であることを教えてもらった」などと命の大切さについて語り、飲酒運転を撲滅して被害者も加害者も生み出さないようにすべきだと訴えました。
また講演では生徒の代表が酒に酔った状態の視界を再現するメガネをかけて、飲酒運転の危険性について体験していました。
3年生の男子生徒は「これから運転することになると思いますが飲酒運転に気をつけて周りがしようとしたら止めようと思います」と話していました。
講演した山本さんは「生徒の皆さんに一生懸命聞いていただけてよかった。飲酒運転ゼロへの意識を薄れさせないよう伝え続けたい」と話していました。