九州大学と台湾の大学 半導体分野で共同研究室設置へ

台湾の半導体大手、TSMCの熊本県への進出で注目される半導体分野の人材育成などを強化するため、九州大学は実績のある台湾の大学と協力して学内に共同の研究室を設置することになりました。
これは、九州大学の石橋達朗総長と台湾の陽明交通大学のリン・チィホン学長が27日、会見を開いて明らかにしました。
両大学は半導体やグリーンエネルギーなどの分野で去年9月に交流協定を結んでいて、半導体などの研究をさらに推進するため、ことし8月をめどに九州大学の伊都キャンパスに共同の研究室を設置するということです。
まずは、それぞれの大学から教授が3人ほど参加し、将来的には規模の拡大も視野に入れているということです。
陽明交通大学は、台湾のハイテク産業の中心地「新竹サイエンスパーク」で半導体研究などの中核を担っていていて、九州大学は共同研究などを通して、半導体分野での人材育成や産学連携を強化したいとしています。
九州大学の石橋総長は「日本の半導体分野を含む様々な活動が福岡から盛り上がっていくことを強く期待している」と述べました。