博多女性殺害事件の裁判 28日に判決 福岡地裁

去年1月、JR博多駅近くの路上で元交際相手の女性を待ち伏せしたうえ殺害したなどとして殺人などの罪に問われている被告に福岡地方裁判所が28日判決を言い渡します。
住所不定、無職の寺内進被告(32)は、去年1月、JR博多駅近くの路上で、元交際相手の会社員の女性を待ち伏せしたうえ包丁で刺して殺害したとして殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われています。
5日間にわたって審理が行われた裁判員裁判では遺族の意見陳述書が読み上げられ、この中で被害者の母親は「事件のあともストーカーによる事件があとをたちません。できる限り厳しい処罰でないと悲しい事件は防げません」などと訴えました。
検察側は「法治国家に対する信頼を損ないかねない事件で、一片の慈悲もない残忍極まりない悪質な犯行だ」として懲役30年を求刑し、弁護側は「被告は待ち伏せしておらず、計画的な殺害ではない」としてストーカー規制法違反については無罪だとして、懲役17年が相当だと主張しました。
判決は28日午後3時に福岡地方裁判所で言い渡されます。
多くの人が利用する博多駅の近くで起き、社会に衝撃と不安を与えた事件の判決で、被告に対する刑の重さが焦点になります。