久留米の寺で江戸時代の思想家・高山彦九郎しのぶ墓前祭

江戸時代の思想家で、多くの幕末の志士たちに大きな影響を与えたとされる高山彦九郎をしのぶ「墓前祭」が命日の27日、久留米市の寺で行われました。
江戸中期の思想家、高山彦九郎は、今の群馬県太田市の出身で、王政復古を目指して全国各地を遊説し、数え年で47歳の時に訪問先の久留米市でみずから命を絶ちました。
その思想は、吉田松陰や高杉晋作、久坂玄瑞、それに西郷隆盛など、多くの幕末の志士に大きな影響を与えたと言われています。
墓前祭は、彦九郎の墓がある久留米市の遍照院で毎年、命日の6月27日に行われていて、27日は地元の人たちなど、およそ60人が参列しました。
寺の住職がお経をあげ、地元の愛好家が彦九郎の功績をたたえる詩吟を奉納したあと、参列者は焼香をしながら信念を貫いた彦九郎をしのびました。
墓前祭を主催した会の山本修司理事長は、「明治維新につなる尊皇運動に大きな影響を与えた彦九郎の功績をこれからも後世に伝えていきたい」と話していました。