大スクリーンに作品投影 ”ゴッホの世界観を体験” 福岡市 

世界的に有名な印象派の画家、ゴッホの作品を40台のプロジェクターなどを使って大きなスクリーンに投影することで、作品の世界観を体験してもらおうというユニークな催しが福岡市で開かれています。
この催しは福岡市中央区のデパートで開かれていて、会場のすべての壁に設置された高さ4メートルほどのスクリーンには40台のプロジェクターを使ってゴッホの作品が音楽とともに投影されるほか、モーショングラフィックスと呼ばれる最新技術によって、投影された作品の一部がアニメのように動きます。
代表作の1つ、「星月夜」の投影では、ゴッホらしい筆使いで描かれた夜空に星が流れる演出によって作品の魅力を際立たせています。
また、麦畑を飛ぶカラスを描いた作品の投影では、見ている人の周りの壁いっぱいに作品が広がり、音響に合わせて目の前のカラスが飛び立つなど作品の中に入り込んだかのような感覚を味わえます。
催しを企画したオーストラリアの会社のロブ・カークさんは「ふだん、美術館に行かない人たちにも興味を持ってほしいと思い企画しました。人間の感覚を全て使って楽しんでほしいです」と話していました。
この催しは、ことし9月13日まで「福岡三越」の9階のギャラリーで開かれています。