春日市立小学校の新任教諭自殺は「公務災害」認定 遺族提訴へ

5年前、春日市で市立小学校の当時24歳だった新任教諭が自殺し、民間企業の労災にあたる「公務災害」に認められていたことがわかりました。
遺族は近く、春日市などに賠償を求める訴えを起こす方針です。
訴状などによりますと5年前、春日市の市立小学校に勤めていた当時24歳の男性教諭が放課後に教室で首をつった状態で見つかり翌日に死亡しました。
男性は4月に採用されたばかりの新任教諭で遺族によりますとスマートフォンから遺書が見つかりました。
この男性の自殺について民間企業の労災にあたる「公務災害」に認定されていたことが、遺族や弁護士への取材でわかりました。
この中では▼時間外勤務が2か月連続で100時間を超え▼先輩教諭からの高圧的ともとれる厳しい叱責・指導を繰り返し受けていたと指摘されていて「精神疾患を発症し自殺に至った」としています。
遺族は近く、春日市と福岡県に対し賠償を求める訴えを福岡地方裁判所に起こす方針です。
遺族はNHKの取材に対し「事実を認めて謝罪してほしい。こんな思いをする人は最後にしてほしい」と話しています。
NHKは新任教諭が学校で自殺したことや公務災害と認定されたことなどについて、春日市に回答を求めました。
春日市教育委員会は「ご遺族とお話し合いをしている状況でありますので、取材対応につきましては控えさせていただきます」としています。