開業以来赤字の「みんなの銀行」FFG社長“撤退の考えない”

「ふくおかフィナンシャルグループ」の子会社で、スマートフォンを通じて金融サービスを提供する「みんなの銀行」は、開業以来3年連続の赤字を計上しています。
「ふくおかフィナンシャルグループ」の五島久社長は記者会見で、引き続き黒字への転換を目指すとして、現時点で撤退する考えはないことを強調しました。
地方銀行グループの「ふくおかフィナンシャルグループ」は、若い世代を取り込もうと、2021年にインターネットを通じてローンなどの金融サービスを提供する子会社、「みんなの銀行」を開業させました。
しかし、業績は開業以来3年連続の赤字を計上していて、一部で「年度内にも撤退を判断するのではないか」という観測も出ています。
これについて、「ふくおかフィナンシャルグループ」の五島久社長は31日の記者会見で、みんなの銀行が今年度も95億円の赤字になる見通しを明らかにしました。
その上で、「目標の2027年度の黒字化に向けてしっかり進めていく。具体的に撤退を考えているということはない」と述べ、現時点で撤退する考えはないことを強調しました。
一方、五島社長は「黒字化が難しい場合は撤退や業態の転換もある」と述べ、みんなの銀行についてもほかの子会社と同様、収益力を見極めながら継続の是非を判断していく姿勢を示しました。