4700万円脱税の罪に問われた漫画家が起訴事実認める 地裁

人気漫画の作画も手がける福岡市の漫画家が、3年分の所得を申告せずおよそ4700万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われている裁判の初公判が開かれ、漫画家は起訴された内容を認めました。
福岡市南区に住む漫画家、池田恵理香被告は(36)漫画の作画収入などで得た2021年分までの3年分のおよそ2億6000万円の所得について確定申告を行わず所得税およそ4700万円を脱税したとして所得税法違反の罪に問われています。
3年分の所得税は、延滞税などを含めて全額納めたということです。
31日、福岡地方裁判所で初公判が開かれ池田被告は起訴された内容を認めた上で「免れようという気持ちはなかったです。まとめて後で払うつもりでした」などと述べました。
被告は「ねこクラゲ」のペンネームで活動し、人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当しているということです。
検察は、冒頭陳述で「被告は2010年に漫画家として活動するようになり、収入について確定申告が必要だと知人から教えてもらいその必要性を認識していた。その後も税理士に相談を依頼するなどしたがおっくうに感じた。原稿の期限が迫り仕事を優先した結果、確定申告しなかった」といきさつについて主張しました。