海上自衛隊の最新型護衛艦が博多港に初入港で一般公開

海上自衛隊の最新型の護衛艦が博多港に初めて入港し、25日、一般に公開されました。
博多港に入港したのは、海上自衛隊横須賀基地に配備されている護衛艦「くまの」で、事前に予約した希望者に艦内が公開されました。
「くまの」は、中国の海洋進出などを背景に増加する任務に対応するため、海上自衛隊が導入を進めている最新型の護衛艦の1隻で、海上自衛隊によりますと、この型の護衛艦が博多港に入港するのは、今回が初めてです。
▽レーダーに捉えられにくい「ステルス性」を向上させた独特の外観や、▽全長がおよそ130メートルと護衛艦としてはコンパクトな船体が特徴で、海上自衛隊によりますと、▼従来の護衛艦の半分のおよそ90人で運用可能なほか▼機雷除去の能力も備え、1隻でより多様な任務に対応できるということです。
今回の入港目的は自衛隊の活動への理解を深めるための広報活動だということですが、博多港は4月、自衛隊や海上保安庁が訓練などで円滑に使えるよう重点的に整備・拡充する「特定利用港湾」に指定されていて、今後、こうした艦艇の入港の増加など、安全保障上の役割が拡大することも予想されます。