「負担かけるが必要なこと」運賃値上げ検討のJR九州社長

消費税率の引き上げを除けば1996年以来となる運賃の値上げをJR九州が検討しています。
古宮洋二社長は記者会見で、「利用客にはいろいろな負担をかけると思っているが、鉄道運営に必要なことだ」と述べ、理解を求めました。
JR九州は運賃の値上げに向けて実施時期や改定の幅などを検討していて、実際に値上げすれば消費税率の引き上げの際を除くと1996年以来となります。
理由について、古宮社長は24日の記者会見で、自然災害の深刻化や電気代の上昇を指摘するとともに、「やはり鉄道は人がいないと運営できない。雇用が流動化している中で世間並みに給料を上げないと社員が逃げる」と述べ、人材確保の必要性を挙げました。
その上で、「利用客にはいろいろな負担をかけると思っているが、鉄道運営に必要なことだ。経営者としては当然ではないか」と述べ、理解を求めました。
会社は年内にも値上げの詳細を決め、国土交通省に申請する方針です。