北九州市が技術協力覚書 ベトナム全土へ浄水装置の普及目指す

北九州市上下水道局は国際協力の一環でベトナムのハイフォン市におととし整備した浄水装置の安定運用に向け、ハイフォン市側と技術協力に関する覚書を新たに交わしました。
北九州市としては技術協力で得られるデータなどの知見を活用し、ベトナム全土への装置の普及を目指したい考えです。
北九州市上下水道局は、東南アジアを中心に現地の水質改善のための国際協力事業に取り組んでいて、おととし3月には姉妹都市でもあるベトナムのハイフォン市の浄水場に、独自開発した処理装置を整備しました。
今回締結されたのは装置の安定運用に向けた技術協力に関する覚書で、20日に現地で締結式が行われました。
この装置は微生物を利用して水の汚れを高度に処理する仕組みを備えていて、オゾンなどを使うほかのシステムと比べ運用コストを低く抑えられるということで、覚書には現地スタッフの技術習得のため北九州市が職員の派遣や研修の受け入れを行い、ハイフォン市は装置の運転記録や水質データを提供することなどが盛り込まれています。
北九州市上下水道局は「ハイフォン市で得られる知見を活用し、ベトナム全土への装置の普及を目指していきたい」とコメントしています。