県内の被爆者の体験まとめたことしの証言集 福岡で校正作業

福岡県内に住む被爆者の体験を聞き取ってまとめたことしの証言集の校正作業が福岡市で行われました。
篠栗町に本部がある「エフコープ生活協同組合」は戦争の記憶を若い世代に継承していこうと県内に住む被爆者の体験を聞き取った証言集を毎年、発行しています。
20日は、6月下旬の発行に向けて被爆体験を聞き取ってまとめたメンバーなど20人余りが参加して福岡市のホールで証言集の校正作業を行いました。
この中では、参加者が原稿の内容を確認し漢字をひらがなにすることや読点を加えることなどどうすれば読者に伝わりやすいかを話し合い、必要に応じて修正を加えました。
ことしの証言集では3人の被爆者の体験談を紹介していて、およそ3600部を発行し、県内の図書館や教育委員会などに配布する予定だということです。
聞き取りをしたメンバーの1人で福岡市の木村桂子さんは「証言してくれた方が話していた戦争の愚かさや怖さが伝わってほしいと思います」と話していました。