「看護の日」前に看護師が現場の人手不足を訴え 福岡・天神

5月12日の「看護の日」を前に、県内の看護師が福岡市で現場の人手不足を訴え、増員を求める署名活動を行いました。
5月12日は、近代看護の発展に力を尽くしたナイチンゲールの誕生日にちなんで「看護の日」とされています。
福岡市天神では11日、県内の公立病院などで働く看護師などおよそ20人が「人手不足による過密労働で十分に行き届いた看護が困難になっています」と訴えながら、まちを行く人たちに署名を求めていました。
同様の活動は、北九州市の小倉駅前でも行われたということです。
県内の公立病院で働く看護師などでつくる団体によりますと、国による2019年の推計では、県内では看護師が少なくとも5700人不足するとしている中、コロナ禍の影響で予想以上に離職が進んでいるということです。
こうした中、団体では看護師の人員の推計を見直すとともに、増員のための補助金を出すよう県に求める書面と署名を県議会に提出することにしています。
「声をあげよう!ナースウェーブの会・福岡」の松田ユリ会長は「人手不足の現状ではいつミスがあってもおかしくないと不安で、現場を去る人も少なくありません。患者が安心して療養するためにも、必要な看護師の数をそろえられるようにしてもらいたい」と話していました。