日系人ダニエル・イノウエ氏の功績を紹介する施設 八女に完成

アメリカ議会の重鎮で、日本とアメリカの親善に尽くした日系人のダニエル・イノウエ氏の功績を紹介する施設が父親の出身地の八女市に完成し、記念の式典が開かれました。
ダニエル・イノウエ氏は、ハワイ生まれの日系2世で、第2次世界大戦で右腕を失う大けがをしながらも日系人部隊の一員として勇敢に戦ったことで知られ、戦後は、50年にわたって上院議員を務め、2012年に88歳で亡くなりました。
その功績を紹介しようと父親の出身地八女市上陽町に建設されたのが「ダニエル・イノウエミュージアム」で23日は関係者30人が参加して記念の式典が行われました。
始めに三田村統之市長や福岡にあるアメリカ領事館の主席領事それにイノウエ氏の親族などがテープカットを行って完成を祝いました。
ミュージアムは2階建てで、延べ床面積がおよそ900平方メートルあり、イノウエ氏の功績を伝える資料や愛用の品などが展示されています。
また、地元・八女の食材とハワイアンフードを融合させた料理を提供するカフェや、オリジナル商品を販売するコーナーも設けられています。
施設は25日にオープンし入場料は無料です。
三田村市長は、「次の世代の子どもたちにイノウエ氏のすばらしさをしっかり伝えて、平和のためにみんなが助け合う世の中を作っていく子どもたちを育てていきたい」と話していました。