気温は高く降水量は平年並みか多い 九州北部の3か月予報

福岡管区気象台は5月からの3か月予報を発表し、九州北部では気温が例年よりも高く、降水量は平年並みか多くなるとして、熱中症や大雨への対策をするよう呼びかけました。
福岡管区気象台が23日に発表した5月から7月にかけての長期予報によりますと九州北部の3か月間の平均気温は「高い」と予想されています。
また、降水量は、5月が「ほぼ平年並み」、6月と7月は「平年並みか多い」と予想されています。
要因としては終息に向かうエルニーニョ現象の影響で大気の温度が上がることや、九州付近に暖かく湿った空気に流れ込みやすくなることが考えられるということです。
気象台は、熱中症や農作物の管理に注意するとともに、大雨への早めの備えをするよう呼びかけています。
また、線状降水帯の半日前の発生予測についてこれまで「九州北部」などと地方ごとにしていた発表を都道府県の単位で発表する運用を始めると明らかにしました。
ことしの出水期から始めるとしています。
4月、福岡管区気象台に着任した尾崎友亮台長は、「近年の大雨災害は多くが線状降水帯によるものだ。雨の季節が近づいてきているので、ハザードマップによるリスクの確認、避難場所の確認を進めてもらうとともに、気象台の発表するさまざまな防災気象情報を活用して、適切な避難行動に役立ててもらいたい」とあいさつしました。