九州大学跡地再開発 西鉄社長”九州全体の発展に寄与したい”

福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発計画で、西鉄=西日本鉄道の林田浩一社長はみずからの企業グループが優先交渉権を得たことについて、「メンバーの総力を結集し、九州全体の発展に寄与したい」と述べました。
福岡市東区の九州大学箱崎キャンパスの跡地で進む大規模な再開発計画を巡っては、18日大手商社の住友商事をはじめ、JR九州や西鉄などで構成する企業グループが優先交渉権を獲得しました。
これについて、西鉄の林田社長は19日の記者会見で、「九州大学が積み上げてきた100年の歴史がある地であり、人を育てて世の中の課題解決に取り組んできた地でもある。グループのメンバーの総力を結集した街づくりを推進し、福岡だけでなく九州全体の発展に寄与したい」と述べました。
その上で、地域での移動の需要が新たに生まれるとして、「しっかり応えられるよう、JR九州や福岡市地下鉄と手を携えてやっていきたい」と述べ、官民で連携していく姿勢を示しました。
一方、林田社長は、「広い土地なので、工事の期間が長くなったり人手が足りなかったりすることがあるかもしれない。2030年度中に、2030年代に街が仕上がっていくイメージになるのではないか」と述べ、再開発事業をすべて終えるのは2030年以降になるという見通しを示しました。