自転車のスタントマンが事故再現 福岡市の高校で交通安全教室

福岡市の高校で自転車に乗ったスタントマンが事故をリアルに再現する交通安全教室が開かれ、通学などで自転車を利用する生徒たちに体を張って安全運転のポイントを伝えました。
福岡市博多区にある沖学園高校のグラウンドで開かれた交通安全教室には、高校生と中学生あわせておよそ850人が参加しました。
教室では、自転車が見通しの悪い交差点に侵入して車と出会い頭に衝突する事故を再現し、衝突したはずみでスタントマンがボンネットの上に跳ね上げられると生徒たちからは驚きと恐怖の声があがりました。
また、左折するトラックに自転車が巻き込まれる事故も再現され、生徒たちは、後輪が前輪より内側を通る「内輪差」に注意して走行するよう説明を受けていました。
このほか、自転車が歩行者に衝突して加害者になるケースも実演され、スピードの出し過ぎや「ながら運転」などをしないよう呼びかけられました。
警察によりますと、県内で去年1年間に自転車が関わる事故は3200件あまり発生していて、このうち10代が関わる事故がおよそ3割を占め、最も多くなっています。
参加した高校2年の男子生徒は、「信号がない角でも一度止まって車を確認するのが大事だと改めて思いました。今回学んだことをいかして通学したい」と話していました。
博多警察署の橋本慎一交通管理官は「自転車の危険性を改めて認識してもらい安全な利用に努めていただきたい」と話していました。