出征兵士の手紙や特攻隊員の遺書などを紹介する企画展 北九州

戦時中に出征した兵士の手紙や特攻隊員の遺書などを紹介する企画展が北九州市小倉北区にある「北九州市平和のまちミュージアム」で始まりました。
企画展「戦場からのことば」は、戦争の時代を生きた人たちの心情に触れて、平和の大切さを考えてもらおうと開かれているものです。
会場には家族に宛てた特攻隊員の遺書や戦地から送られた手紙などおよそ50点が紹介されています。
この中には、特攻作戦に参加し、1945年にスマトラ島付近で戦死した福岡県出身の中村正直さんが母親に宛てた遺書もあります。
遺書は今回の企画展のために遺族から貸し出されたもので、「母さん御安心下さい。正直は必ず勇奮健闘します」「御母さんの御健康を祈ります」などとつづられています。
「北九州市平和のまちミュージアム」の小倉徳彦学芸員は「当時の人たちがどのような思いで戦地に赴いたのかを知り、戦争が家族や若者の人生にどのような影響を与えたのか考えてもらいたいです」と話していました。
この企画展は7月15日まで開かれています。