市立中学校でクラス編成のやり直し相次ぐ 福岡市・春日市

県内の市立中学校で4月、いったん発表したクラス編成をやり直す事態が相次いで起きていたことが市教育委員会への取材でわかりました。
このうち、福岡市では市立中学校で4月10日に行われた入学式の直後に事前に提示していた新1年生のクラス編成を撤回していました。
福岡市教育委員会によりますと、この学校には、別の中学校から入学式のおよそ20分前に、「そちらの生徒がこちらの入学式に来ている」と連絡があり、入学すると見込んでいた生徒1人が校区外に転居していたことを初めて把握しました。
入学する生徒が1人減ったことにより、市教育委員会が規定している1クラスあたり35人の基準に基づいて、11日9クラスから8クラスへ編成し直したということです。
福岡市教育委員会は「学校から保護者への確認が不十分だった。今後、確実に確認を行うよう指導していきたい」とコメントしています。
また、春日市では市立中学校の新2年生について、始業式が行われた4月8日にクラス編成を発表しましたが、発表後に保護者から複数の問い合わせがあり、「生徒の心身にとって深刻で対応しなければならない事案がある」としてクラス編成をやり直しました。
春日市教育委員会は、「発表後に編成をやり直すことは、生徒の心身に影響するので望ましいことではない」としています。