公共交通1日無料デー 経済効果約3億5000万円 北九州市

去年、北九州市で3日間行われた「公共交通1日無料デー」の実施結果がまとまりました。
北九州市は、運賃を無料にしたことで人の往来が盛んになったほか、商業施設などでの消費も促され、経済波及効果はおよそ3億5000万円に上ったと推計しました。
「公共交通1日無料デー」は、新型コロナの影響で外出を控えていた人たちに公共交通機関を利用してもらおうと、北九州市が国の臨時交付金などを活用して企画したもので、去年9月から11月にかけての日曜日に限定し、3日間実施されました。
無料となったのは西鉄バス、北九州市営バス、北九州モノレール、筑豊電気鉄道、関門汽船で、市によりますと、3日間の利用者の合計は無料デーを実施していないおととしの同じ時期の2倍相当のおよそ58万人となりました。
これらの交通機関の利用が増えたことで商業施設などでの消費も促され、経済波及効果はおよそ3億5000万円と推計しました。
北九州市都市交通政策課は「無料デーは当初の予想を上回る利用者数で非常に盛況だった。次回の実施予定は現時点ではないが、それぞれの事業者においては実施結果を営業戦略に生かしてほしい」と話しています。