いじめが原因とみられる暴行などの事件最多に 福岡県内 去年

福岡県内でいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」が相次ぐ中、去年、福岡県警が検挙するなどしたいじめが原因とみられる暴行などの事件は19件と、統計を取り始めて以降、最も多くなったことが警察への取材でわかりました。
警察のまとめによりますと、去年、県内で起きたいじめが原因とみられる事件で警察が検挙や補導を行ったケースはあわせて19件で、平成14年に統計を取り始めて以降、最も多くなりました。
容疑の内訳を見ると「暴行」が5件と最も多く、次いで「侮辱」が4件、「不同意わいせつ」が3件などとなっていて、このほか「傷害」や「児童ポルノ禁止法違反」のケースもあったということです。
また、これらの事件に関わったとして検挙されたり補導されたりした児童・生徒はのべ34人でした。
いじめをめぐっては、令和4年度に全国の学校が把握した件数が過去最多となり、県内でもこのところ「重大事態」に認定される深刻なケースが相次いでいて、政府は、犯罪行為が疑われる場合に警察と連携を強化するなど、対応策の方針を改定することにしています。
県警察本部少年課の村田昇平次席は、「いじめ事案の早期把握に努めるとともに、事案の内容に応じた適切な対応を行っていく」と話しています。