福岡市 高島市長 ”ライドシェア 要望なく導入予定ない”

タクシー会社の管理のもと8日から東京都内で始まった「ライドシェア」のサービスについて、福岡市の高島市長は導入の条件となるタクシー会社からの要望がなく現時点で市内での導入の予定はないとの見通しを示しました。
一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」は、タクシーが不足する地域に限りタクシー会社の管理のもとで実施でき、東京都では8日からサービスが始まりました。
県内では福岡市などでもサービスの実施を認める方針が示されていますが、福岡市の高島市長は定例会見で、「福岡ではタクシー会社から反対の声が出ている」と述べ、政府が条件とするタクシー会社からの要望がなく現時点で市内での導入の予定はないとの見通しを示しました。
その上で、「さまざまな制約のある今の規制緩和の内容では国内で課題になっている移動の足の不足が全国的に解消されるような助けになるものではない」と述べ、より効果的な制度作りを政府が進めるべきだとの考えを示しました。
一方、自衛隊や海上保安庁が訓練などで円滑に使えるように整備・拡充する「特定利用空港・港湾」に博多港が指定されたことについて高島市長は、「港の運用のルール自体は変更がないと聞いている。仮に変更の提案があれば民間の利用に影響が出ないよう政府と交渉する」と述べました。