福岡市立点字図書館 本の読み上げサービスをオンラインで

福岡市立点字図書館で、視覚に障害がある人にボランティアが本を読み上げて内容を伝えるサービスが拡充されました。
対面ではなくオンラインで実施することで、複数の人が同時に自宅で利用できるようになりました。
福岡市早良区にある福岡市立点字図書館では4日ボランティアのメンバーたちが集まり、オンラインでの本の朗読サービスが行われました。
視覚に障害がある人たちに身近な生活情報を伝えるとともに交流の場にしてもらおうと図書館が企画したもので、4日は、7人が自宅などから参加し、ボランティアのメンバーたちがフリーペーパーの内容を読み上げ、福岡の新しい土産物やグルメ情報などの記事を紹介しました。
また、1月の能登半島地震やおとといの台湾での地震など各地で地震が相次ぐ中、関心が高まる防災関連の情報誌の内容も紹介され、参加した人たちは、新たに得た情報をもとに会話を交わしていました。
利用した人は、「福岡で視覚障害者がどのような活動をしているか、そういう情報を聞いて知ることができるとうれしいです」と話していました。
このオンラインでの本の朗読サービスは、事前に申し込みをしたうえで、2か月1度、第1木曜日に利用できます。
福岡市立点字図書館の礎眞一館長は「いろいろなお話しをして楽しいひとときを過ごしていただきたいと思います」と話していました。