「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」1人確認 県が注意呼びかけ

福岡県は直近1週間に確認された感染症の感染者数を発表し、手や足の壊死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれる感染症が1人確認されました。
ことしは去年を上回るペースで確認されていることから県は注意を呼びかけています。
福岡県は新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の発生動向について、3月25日から31日までの1週間に定点把握された感染者数を発表しました。
このうち、主に子どもが感染し発熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」は1医療機関あたりの平均が5.53人で前の週の0.94倍とほぼ横ばいで、県は11週連続で警報を出して警戒を呼びかけています。
また、手や足の壊死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれる感染症が1人確認されました。
ことしは去年を上回るペースで確認されていることから県は傷口を清潔にしたり、せきやくしゃみのあとは手を洗ったりして予防するよう呼びかけています。
このほか、インフルエンザの感染者数は前の週より533人減って966人でした。
前の週より減少するのは8週連続です。
1医療機関あたりの平均は4.88人で、前の週の0.64倍になっています。
新型コロナの感染者数は741人で、前の週より230人減りました。
1医療機関あたりの平均は3.74人と前の週の0.76倍に減っています。
福岡県は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症は去年を上回るペースで報告が相次いでいて今後の動向に注意が必要だ。症状や予防法について県のホームページで確認してほしい」としています。