記録的大雨で浸水被害 巨瀬川・広川流域で緊急の対策事業

福岡県と国土交通省は、去年7月の記録的大雨で甚大な浸水被害を受けた福岡県の巨瀬川と広川の流域で今年度から5年間かけて、河川の掘削や調節池の整備など緊急の浸水対策事業を行うと発表しました。
去年7月の記録的な大雨では◇巨瀬川流域で1100戸あまり◇広川流域で300戸あまりの家屋が浸水するなど甚大な浸水被害が出ました。
これを踏まえ、福岡県と国土交通省は今年度から5年間かけて、国の緊急事業として浸水対策を行うときょう発表しました。
このうち▼巨瀬川流域では久留米市とうきは市に調節池を1か所ずつ整備するなどして去年7月と同じ規模の洪水が発生した時に住宅の床上が水に浸かる被害が起こらないことを目指します。
また▼広川流域では水の流れる面積を増やすため、川底を掘削したりせきを改築したりすることで前回と同じ規模の洪水で住宅が床上まで水に浸かる被害を9割軽減することを目指します。
2つの事業は総事業費が160億円あまりで、半額が国の交付金でまかなわれます。