九州・沖縄の日銀短観 前回比横ばい 景気回復ペース鈍る

九州・沖縄の景気回復のペースが鈍っている形です。
日銀は1日、短観=企業短期経済観測調査を発表し、九州・沖縄の企業の景気判断を示す指数は「全産業」でプラス21ポイントと、前回から横ばいとなりました。
日銀の短観は、国内の企業に対して3か月ごとに景気の現状などを尋ねる調査で、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指数で経済の状況を判断します。
九州・沖縄では、ことし2月27日から3月29日までのおよそ1か月間、調査が行われ、1000社余りが回答しました。
発表によりますと、九州・沖縄の指数は「全産業」でプラス21ポイントと、前回から横ばいとなりました。
指数は前回まで7期連続で改善していましたが、九州・沖縄の景気回復のペースが鈍っている形です。
内訳を見ますと、製造業はプラス7、非製造業はプラス28で、いずれも前回と同じ水準でした。
日銀福岡支店の大山慎介支店長は記者会見で、「短観の結果は『一部に弱めの動きがみられるが、緩やかに回復している』という九州・沖縄の景気判断と整合的だ」とした上で、「経済情勢は時々刻々と様相を変えている。今後も丹念に分析したい」と述べ、先行きを注視していく姿勢を示しました。