VRで昭和初期の炭坑を体感田川市にデジタルミュージアム開設

石炭を掘り出す作業をVR=バーチャルリアリティーを活用したシアターで体感したり、展示資料をインターネットで見たりできる「デジタルミュージアム」を田川市の博物館が開設しました。
田川市の石炭・歴史博物館では30日デジタルミュージアムの開設を記念する式典が行われ、田川市教育委員会の小林清教育長が「石炭産業の歴史や文化を引き継いでいくとともに地域振興につながることを期待します」とあいさつしました。
デジタルミュージアムはVRの技術を活用したシアターや展示資料をインターネット上で見ることができるタブレットが整備されています。
VRシアターは前方や床にコンピューターグラフィックで昭和初期の石炭を掘り出す作業が再現され、現場にいるかのような体感を得ることができます。
タブレットではふだんは入ることができない、石炭産業で栄えた田川を象徴する「二本煙突」の内部を見ることができます。
田川市石炭・歴史博物館の森田竜治館長は「最近は炭坑を知らない世代が増えてきたのでぜひ見に来てもらいたい」と話しています。