障害などで出られなかった成人式北九州らしい派手な衣装で実現

障害などの影響で自治体が主催する成人式に臨めなかった人たちなどが参加できるように工夫された「あなたの成人式」が北九州市で開かれました。
「あなたの成人式」は障害者の支援を行う北九州市の一般社団法人が開き市内や周辺に住む19歳から30歳までの12人が参加しました。
参加者は障害などの影響で大勢が出席したり時間が長かったりするとして自治体主催の式には臨めなかった人たちなどで、北九州市の式では多くの若者がまとう派手な衣装やはかまなどで着飾って臨みました。
式ではカラフルな装いの近藤隼さんが参加者を代表して「天気がいい日にいい思い出をつくれてよかったです」とあいさつしました。
参加者たちは桜の木の前などで笑顔を見せながら記念撮影を行うなど思い出づくりに励んでいました。
近藤さんは「初めてこういう衣装を着られたので本当によかったです。周りからも似合っていると言われました」と話していました。
参加した22歳の息子の母親は、「一生はかまは着られないねと話していましたが、こういう機会をもらえてうれしいです。ふつうの行事になかなか参加できないので障害がない人に近い経験ができました」と話していました。
主催した「一般社団法人障がい者によるSDGs」の一柳泰造代表理事は「障害のある人たちとそうでない人たちが交われるような場をつくっていきたい」と話していました。