福岡市地下鉄七隈線延伸1年 乗客数過去最高も混雑緩和課題に

福岡市の地下鉄七隈線が博多駅まで延伸されて27日で1年です。
利便性の向上で1日あたりの乗客数は今年度、過去最高を見込んでいる一方、ラッシュ時の混雑が課題となっていて、福岡市は今後、新たな車両を導入するなどして混雑緩和につなげたいとしています。
福岡市の地下鉄七隈線は1年前の去年3月27日に天神南駅から博多駅までの1.6キロの区間が延伸開業しました。
JR博多駅や福岡空港までのアクセスが向上したことから、乗客はコロナ禍前の1.8倍ほどに増加し、1日あたりの乗客数は今年度、12万3000人と過去最高を見込んでいます。
一方、平日の朝と夕方のラッシュ時の混雑が課題となっていて、平日午前8時ごろのラッシュ時の混雑率は130パーセントとなっています。
このため、福岡市は2026年度から2027年度にかけて、新たに車両16両を導入して、1時間あたりの運行本数を現在より4本多い21本で運行する計画で、混雑率は15パーセント低くなると見込まれています。
通勤で利用している40代の男性は「天神での10分ぐらいの乗り換えもなくストレスがなくなりました。朝のラッシュだと結構混んでいるなと思った。車両を増やすとか本数を増便することなどをさらに期待したいです」と話していました。