SNS型投資詐欺か 嘘の投資話で2700万円だまし取られる

直方市の70歳の女性が、SNSで著名な実業家をかたる人物に嘘の投資話をもちかけられ、あわせて2700万円をだましとられました。
警察は、このところ被害が急増している「SNS型投資詐欺」とみて捜査しています。
警察によりますと、2月ごろ、直方市の70歳の女性が著名な実業家の写真とともに「株で利益を上げる方法を教える」とうたうSNS上の広告をクリックしたところ、実業家本人を名乗る人物からSNSで連絡があり、株や金などに関するうその投資話を持ちかけられたということです。
その後、「アシスタント」という別の人物を紹介され、女性は指示されるままに偽の投資サイトに登録した上、指定された口座にあわせて7回にわたり2700万円を振り込み、だまし取られたということです。
21日、女性が8回目の振り込みをしようとした際に、金融機関の職員が被害に気づき警察に通報したということです。
政府が個人投資を増やすための政策を打ち出し投資に関心を持つ人が増える中、SNSでやりとりを重ねて投資などの名目で金をだまし取る「SNS型投資詐欺」の被害が全国的に急増していて、警察庁のまとめでは、去年1年間の被害総額は450億円を超えたということです。
福岡県内でも高額な被害が相次いでいて、警察は詐欺事件として捜査するとともにSNS上で知り合った面識のない人物に金を振り込まないよう、注意を呼びかけています。