「九州・沖縄でも緩和的な金融環境を継続」日銀福岡支店長

日銀が大規模な金融緩和策の柱だったマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに利上げしたことについて、日銀福岡支店の大山慎介支店長は記者会見で、賃金と物価の好循環に向けて九州・沖縄でも緩和的な金融環境を続ける姿勢を強調しました。
日銀福岡支店の大山支店長は、21日の定例会見で、日銀が大規模な金融緩和策の柱だったマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに利上げしたことについて、「賃金と物価が持続的かつ安定的に上昇していくことが見通せるようになったため、政策を微修正した形だ」と述べました。
その上で、「景気自体は日本全体、あるいは九州・沖縄についても『回復している』という表現だ。まだまだここから経済活動が活発になっていくことを、金融政策の運営を通じて支えていく局面にあると思う」と述べ、賃金と物価の好循環に向けて九州・沖縄でも緩和的な金融環境を続ける姿勢を強調しました。
九州・沖縄の景気について、日銀福岡支店は、個人消費や輸出が伸び悩んでいることを受け、「着実に回復している」から「一部に弱めの動きがみられるが、緩やかに回復している」に判断を引き下げていて、大山支店長の発言はこうした地域経済の状況を踏まえたものとみられます。