香椎線全線で自動運転に JR九州社長「無人化へのステップ」

福岡市東区と宇美町を結ぶJR香椎線は全国のJRの在来線で初めて自動運転となり17日記念の式典が行われました。
福岡市東区の西戸崎と宇美町の宇美の25キロあまりを結ぶJR香椎線はダイヤの改正にあわせて16日から全線で自動運転となり、17日は香椎駅で記念の式典が行われJR九州や国土交通省などからおよそ40人が出席しました。
この中で、JR九州の古宮洋二社長は「いろんなトラブルを乗り越える改良をしてもらって、きょうを迎えることができた。この新しい運転方式で安全に運行することが我々の義務だ」とあいさつしました。
このあと運転席につく係員に運行に必要な鍵や乗務員の資格を示すピンバッジが手渡されました。
そしてホームで、香椎駅の駅長が「出発!」と声をかけて列車を見送りました。
自動運転となるのは全国のJRの在来線で初めてで、緊急停止や乗客の避難の誘導といった状況に対応するため係員が乗りますが、運転士の免許を持たない人でも乗務できます。
古宮社長は「ここで自動運転ができればほかの路線でもできるので、広げていきたい。いろんな技術がさらに発達すれば、将来的には無人運転もできるかもしれない」と話しています。