興国寺本堂 旧九州帝国大学正門など国の有形文化財 登録へ

福智町の山あいにある興国寺の本堂など県内3つの建造物が新たに国の有形文化財に登録されることになりました。
登録有形文化財は建設から50年以上たった貴重な建造物を登録するもので文化庁の文化審議会は121件を新たに登録するよう文部科学大臣に答申しました。
県内では、福智町上野にある興国寺の本堂と山門及び袖塀それに福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地にある旧九州帝国大学の正門及び塀の3件が新たに登録される見通しです。
このうち、興国寺の本堂は1919年に建立され力士の彫刻など意匠を凝らした彫刻が随所に施された歴史的景観に寄与する建物だという点が評価されました。
また、寺の山門は屋根が二重に重なっていて軒が緩やかに反っているのが特徴で、精緻で斬新なつくりが評価されました。
答申について興国寺の横山哲志住職は「ありがたいことです。地域の方をはじめ幅広く全国の方に知っていただけるのはすばらしいことだと思います」と話していました。
また、旧九州帝国大学の正門及び塀は九州大学の歴史を象徴する近代建築として評価されました。
今回の3件が登録されれば、県内で建造物の登録有形文化財は219件となります。