パラスポーツのすそ野広げよう!福岡市で車いす陸上競技記録会

障害のある子どもたちが気軽にスポーツに挑戦できる場を増やしていこうと、福岡市博多区で車いす陸上競技の記録会が開かれました。
この記録会は、障害のある子どもたちのスポーツ活動を支援するNPO法人など複数の団体が、パラスポーツのすそ野を広げようと4年前から開催しています。
8回目となる10日は、福岡県内や九州各地から訪れた小学1年生から高校3年生まで14人が参加し、子どもたちは競技用車いすに乗り換えたあと100メートルや400メートルのタイムを計測しました。
計測の合間には自由時間もあり、子どもたちは指導員にアドバイスを受けたり、家族と一緒に楽しみながら競技場内を走ったりしていました。
初めて記録会に参加した大分県の小学3年生の男の子は「腕を使って疲れたけど、姿勢を低くしてこぐのが楽しかったです」と話していました。
吉富町から参加した中学1年生の男の子は「自己ベストが大幅に更新できたので、すごくよい記録会になりました。将来は大きな大会に出られるように頑張っていきたいです」と話していました。
NPO法人「キッズスポッチャ」のメンバーで車いすマラソンでパラリンピックに3回出場した山本浩之さんは、「人生を楽しむために外に出てスポーツをやって欲しい。こうしたスポーツの体験会、記録会を定期的にやることで、子どもたちがいつでも自由に来て走れる環境作りからやっていこうと思っています」と話していました。