性的意図で同意得ず撮影は「性暴力」性暴力根絶県条例の最終案

性暴力根絶条例の改正について、県議会の検討会議は、性的な意図で同意を得ずに、アスリートや生徒の姿などを撮影する行為を「性暴力」と定めるとした最終案をとりまとめ、7日、議長に報告しました。
県議会では、県の性暴力根絶条例について、検討会議で改正に向けた議論を行った結果、このほど最終案がまとまり7日、香原勝司議長に内容を報告をしました。
最終案では、スポーツ施設や学校、公共交通機関などで性的な意図で同意を得ずに、アスリートや生徒の姿、体の一部を撮影する行為は、着衣の有無にかかわらず「性暴力」と定めるとしています。
また、罰則は設けないものの、こうした被害を未然に防ぐため、県や施設などの管理者が広報や啓発活動などの措置を講じるよう求めています。
報告を受けた香原議長は「いまの風潮に適した条例改正だと認識している。できるだけ速やかに改正できるよう取り組みたい」と述べました。
この最終案は開会中の定例議会の最終日に提案される見通しです。
検討会議の座長で県議会の浦伊三夫議員は「11回の会議を経て作りあげた条例なので、速やかに議会で可決していただいて、県民の性暴力の根絶に向けた一助になればと思う」と話していました。