「福岡市保健所」7月めどに開設 市内7保健所を統合・一元化

福岡市は効率的な運用を図るため市内に7つある保健所を一元化し、ことし7月をめどに新たに「福岡市保健所」として開設することになりました。
福岡市は市内の7つの区にそれぞれある保健所を統合する計画で、去年12月の市議会で必要な条例の改正案が可決・成立しました。
これを受けて、福岡市は、一元化した保健所をことし7月をめどに新たに「福岡市保健所」として中央区に開設することになりました。
市では、新型コロナで各保健所からの情報集約に時間がかかったことなどから、感染症が流行した際などの指揮命令系統を一元化し運用の効率化を図る狙いがあるとしています。
また、市は新年度から保健業務を担当する職員を10人増やして411人体制とし、保健所の集約後も現在いる7人の医師は減らさないとしています。
担当職員のうち230人あまりを各区の「保健福祉センター」に配置し、乳幼児健診や健康相談などの現在の窓口業務は今後も残るということです。
保健所の一元化をめぐっては、地元の市民団体から感染症などのへの対応には各区の保健所の維持と人員の拡充が重要だとして計画の撤回を求める声などが出ていますが、福岡市は「今回の統合は人員削減ありきではなく危機対応に専念できる体制をつくるためのものだ」と説明しています。